圓(まどか)

町の暮らしと仕事

街の暮らしぶり、仕事ぶり

倉吉絣

「洗えば洗うほど美しくなる」と賞賛される倉吉絣は、絵をそのまま織り込んだような複雑で精巧な模様が特徴。それだけに、一反の製品を仕上げるまでに約2カ月の時間を要するという。江戸時代末から生産された絣は、その美しさに魅せられた人々によって現在まで確かに受け継がれている。

倉吉絣

七つの窯元

上神焼、倉吉焼八幡窯、国造焼、黒見焼、福光焼、玉伯焼、上神焼上神山窯。以上、焼き物に適した土を有する倉吉には、七つの窯元がある。古い伝統を受け継ぐ逸品から、新しい手法を生かした作品まで、その仕上がりは七窯七様。倉吉らしさを感じさせながらも、それぞれに味わい深い。

七つの窯元

はこた人形

江戸時代から倉吉に伝わる、全国的に見ても珍しい張り子のお人形。山陰でも当地でしか作られていない。その昔、怪我や病気をせず無事に育って欲しいと願い、お守り代わりに親が子供に持たせたという。一般に「はーこさん」と呼ばれて、幼い女の子の遊び相手として親しまれていた。

七つの窯元

竹工芸

弾力性に富み耐久性に優れる竹細工は、古くから様々な生活用具に重宝される倉吉の伝統工芸品。受け継いだ風情のある伝統を確かに守りながらも、現代的でモダンな日用雑貨を意欲的に製作。 素朴な美しさと竹独特の清涼感は、いつの時代も生活に根ざした機能を備えて、なおかつ美しい。

竹工芸

酒、醤油、みそ

倉吉は、自然や生活・文化に根ざした香りのある地域として環境省が選定する「かおり風景100選」の街。そして、大山の伏流水と米・大豆・麦・等、恵み豊かな自然がもたらす優れた醸造の土地柄。 醸造元から漂う得も言えぬ香りが、のどかな街並みによく似合う。

高田酒造、元帥酒造、中井酒造、ヒシクラの各製品